深刻な中国の女性不足問題は同性婚で解決する?
「中国の”嫁不足”問題は、男性同士の同性婚を認めることで解決する」という研究結果が学術界で発表された。
中国の深刻な女性不足問題
中国は、増大する人口を抑えるため1970年代から一人っ子政策を実施している。しかし、性差別的な根強い文化のために女性の子どもを拒否する人がいるため、中国では女性よりも男性の方が多い男女比になってきている。中国内の女性たちが減ったことによって、独身で子どものいない男性が増えている。そんな中、ある研究チームがこの問題に対するある解決策を提案したのである。それは、一夫多妻制と同性婚だ。
「婚姻の考え方を変えるべきだ」
浙江大学の教授、Xie Zuoshiは、この問題の解決のために従来の婚姻の考え方を変えるべきだと主張した。
まず彼が提案したのは一夫多妻制だ。女性が何人もの夫と結婚できるようにするということである。浙江大学教授は以下のように語っている。
女性よりも男性の方がとても多いということは現実に起きていることだ。男性たちが妻を見つけられないと、レイプや暗殺などといった深刻な社会問題が起きてしまう。しかし男性たちだって相手を選ぶことができる立場にあれば、そのようにはならないだろう。
男性が女性を”シェア”できるようにすれば、この問題の解決に繋がるだろうと彼は加えた。特に、女性を養うほどの経済的余裕のない男性にとって良いのだという。
一夫多妻制は、もし合法化されれば、3000万人にものぼるシングル男性の性的欲求を満たすことができる完璧な解決策だ。
もう一つの提言、同性婚
また学術界では他にも提言がある。男性の同性同士での結婚を認めるようにするというものだ。中国では同性愛は一般にタブーなものと考えられているため、この提言は批判されている。しかし学術界では以下のような警告を中国社会に投げかけている。
もし社会がこれらの解決策をすべて受け入れるつもりがないのであれば、私たちは、不安定な状態にある社会に取り残されるしかないということです。
画像出典:Pink News