同性愛者に対する寛容度についての世論調査
Pink Newsによると、新しい世論調査で半数以上の米国人は、レズビアンやゲイに対する現在の寛容度に満足しているという結果が得られたという。これは昨年6月の連邦最高裁判所で同性婚の合憲判決が下されたことが関係していると考えられる。
60%の「米国人が寛容度に満足している」と回答
今回のギャラップ世論調査は2016年1月6日~10日の期間に、電話でのインタビュー調査を通じて行われた。米国50の州全てとコロンビア特別区から無作為に抽出された18歳以上の米国に住む1012人が今回の調査の対象となっている。
調査の結果、60%の米国人が現在のゲイやレズビアンに対する寛容度に満足しているということが判明したという。その一方で、もっと寛容になるべきだと考えている人が16%、逆に寛容度を下げるべきだと考えている人が14%という結果が得られた。
支持政党ごとの分析
調査結果を支持政党ごとに分析していくと、民主党支持者は、満足していると答えた割合が4年連続で最も高く、67%が現状に満足していると回答した。一方、無所属候補の支持者では59%、共和党支持者では54%にとどまった。
ギャラップの代表は、寛容度が上昇したことは昨年6月に同性婚が米国全州で認められたことが関係していると考えて間違いないだろうと話した。
過去の調査では
過去の同様な調査の結果を振り返ってみると、10年前は、大多数の米国人はゲイやレズビアンのコミュニティへの待遇に不満を抱いているという結果が出ていた。満足していると答えた割合は32%にとどまり、昨年の調査でもその割合は53%であった。
過去最低の数値を記録したのは、ジョージ・W・ブッシュ政権のときで、満足度は27%であった。彼は2004年に同性婚を憲法で禁止する必要があると主張していた。
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