同性婚合法化後15か月で、15,000組以上のカップルが結婚
イングランドとウェールズでは、同性カップルの婚姻法が昨年施行された。同性婚が合法化されてから、15,000組以上のカップルが結婚していたことが明らかになった。この数字は今年6月までの15か月間の結婚が含まれており、イギリスの国家統計局が公開した。
同性婚法制定前のイギリス
イギリスでは、2004年に異性間の婚姻に準ずる同性間でのシビル・パートナーシップが認められていた。これにより、同性カップルの権利などが保証されたが、このシビル・パートナーシップは婚姻とは異なるとされており、様々な条件が設けられていた。
合法化による変化
イングランドとウェールズで同性婚法が2013年に制定後、施行された昨年3月29日、その日深夜もかかわらずに最初の結婚式が執り行われた。
昨年3月に合法化された後、15か月の間で、それまでシビル・パートナーシップを利用しておらず合法化を受けて結婚式を挙げたカップルは7,366組に上った。このうち55%は女性同士のカップルで、45%が男性同士のカップルであり、女性同士のほうが多い結果となった。
さらに、すでにシビル・パートナーシップの制度を利用していたが、合法化を受けて同性結婚へと変更したカップルは7,732組あった。同性婚の合法化を受けて、シビル・パートナーシップを利用するカップルは減ったという。
同性カップルの結婚の傾向
同性婚合法化後、最も同性カップルの結婚が多かったのは昨年8月だった。
「昔から夏は結婚をするのに人気のある季節で、冬の結婚式はあまり人気がない。…同性カップルの結婚にも同様な季節による特徴がみられた」と国家統計局は述べている。
同性のパートナーと結婚している人の多くは、これまで別の人と結婚したり、シビル・パートナーシップの関係を結んだことはないという。同性結婚をする平均の年齢は、男性で40歳、女性で37歳であったという。
画像出典:Pink News