【多様な家族のカタチを写真に】出張撮影ってなにが楽しいの?担当者に聞いてみた。

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七五三、成人式、結婚式など、「写真として残したくなる瞬間」は人生のうち何度あるかわかりません。

昔は記念写真というと、写真館に行って、大がかりなライトと撮影機材に囲まれて撮るとっておきの一枚だったかもしれませんが、
今はカメラマンが自分たちの日常を撮りにくるというスタイルが注目を浴びているんです。

カミングアウトデー記念キャンペーンを実施します!

来たる10月11日はナショナル・カミングアウト・デー。

カミングアウトデーとは、自身の性的指向や性自認をカミングアウトしたレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)の人々を祝い、人々の認識向上を目的とした記念日。毎年10月11日がこの日にあたり、世界中のLGBTコミュニティで祝典などが行われている。

この記念日をきっかけにピクスタ株式会社が運営する出張撮影サービスfotowaが、無料の撮影イベントを開催します。
その経緯と、想いについて、担当者であり、ご自身も当事者である李さんにお話を聞いてきました。

イベント情報はこちら

行き慣れた場所だからこそ引き出せる表情がある。

まずはイベントの概要を教えてください

様々な家族写真を「出張撮影」というスタイルで提供してきたfotowaが、「多様な家族のカタチ」を応援したいという思いと、社会認知に貢献したいという思いから、LGBTと家族をテーマに無料のフォトセッションを行うことにしました。

そもそも、記念写真や家族写真というとスタジオに行って、というイメージが強いのですが・・・。

そうですよね。ただ、出張写真撮影のいいところは場所にとらわれないので、お気に入りの場所で撮影できますし、スタジオと違って「THE写真を撮ります!」というかしこまった雰囲気がないので自然で自分らしい姿を残すことができるんです。

fotowasystem

たしかに、スタジオでの写真となると、胸を張って、姿勢を正して、というイメージですよね。出張写真撮影はすでに日本でも人気なのですか?

はい、数年前から人気が出始めています。スマホとSNSが普及したことで、今まで写真館スタイルのかしこまった写真のプリント商品納品ではなく、自然でオシャレな写真のデータ納品が、時代の流れになってきたんですよ。

たしかに、10年前と比べて写真との関わり方って大きく変わりましたよね。ただプロカメラマンに撮りに来てもらうというのはまだまだ新しい感覚だと思うのですが、fotowaを利用される方ははじめての方が多いのでしょうか?

fotowaの利用者は、出張撮影はじめての方が多いですね。

そうなんですね。みなさん、どういったきっかけで出張撮影をしようと思うのでしょうか?

七五三や、お宮参りなど、スタジオ外で行なうイベントの様子を写真に残したい方と、自然な写真を残したいと考えている方ですね。

なるほど、やはりイベントごとが多いんですね。
たとえば、普通のピクニックだったりデートだったりを撮られる方は少ないのでしょうか?

もちろん、何もないいつもの日々の記録のご依頼もあります。
たとえば、息子がだんだん大きくなり(9才)、これからは思春期に入って、しばらくは一緒に写真に写ってくれないだろうなって思って依頼してくださった方とか。
年を老いた愛犬との家族写真を残したい方とか。

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たしかに、愛犬との写真は公園とか、ワンちゃん自身がのびのびできるところで撮ってあげたいですよね。

そうなんですよ。意外と、愛犬の写真はいっぱいあるけど、ちゃんと一緒に写った写真が少ない・・・とかありがちなんですよね。

たしかに、盲点かも。そういえば、みなさんはじめてでいきなり撮影ってなると結構緊張してしまうんじゃないでしょうか?

実は、スタジオに比べて緊張されないことが多いんです。
フォトグラファーは色々雑談しながら、カメラ目線ではなく、自然に家族と一緒にいる姿や、話してる姿をまず撮影していきます。
その後に、カメラに慣れてきたら、更にフォトグラファーからの提案で色んなシチュエーションを楽しくやっていただきます。
「思ったより緊張しなかった」「普通に遊んでるみたいで楽しかった」という感想をいただくことが多いです!

最初のコミュニケーションを大事にしているんですね、フォトグラファーはどのように選ばれるんでしょうか?

結構厳しいですよ(笑) ポートフォリオ審査および面談、実技審査で、フォトグラファーの写真撮影スキルと依頼者に満足していただける撮影を遂行できるコミュニケーション能力を審査しております。その3段階の審査を通過した者のみ、fotowaフォトグラファーとして登録できます。

面談もあるんだ・・・!

デフォルトの状態から変えていきたい。担当者が「家族写真」を見て思うこと。

イベントページの説明に以下のように書いてありましたね。

fotowa運営チーム内に、LGBT当事者である社員もおり、日頃より「多様な家族のカタチ」をfotowaを通じて伝えていきたいという想いを抱いていました。

李さん自身が当事者ということで、今回ご自身の働いている企業がこのような取り組みをすることについてはどんな風に思っていますか?

弊社の企業理念「インターネットでフラットな世界をつくる」にも繋がりますが、社内もすごくフラットな社風で、LGBTだから云々ではなくやりたいことがなんでもやらせてもらえる会社です。
今回の企画もわたしが「やりたい」と声を上げて、社員と協力して形にできました。改めて弊社のフラットさを確認できて嬉しく思います。

LGBTだから云々ではなく、というのはいいですね。
「多様な家族のカタチ」を伝えていきたいとのことですが、fotowaで働く当事者として、多くの家族写真をみていて思うことがあれば教えていただけますか?

そうですね。fotowaで撮影された方々は、みんなそれぞれ違う家族のストーリーがあります。
ただ、この日を写真を残したいと思うのは、いつもなにかハッピーな、幸せなことがある時です。
皆さんの笑顔溢れる写真を見るたび、いつも幸せな気持ちをお裾分けしてもらった気分になるんです。

なんでもない日の中にある幸せってありますもんね。

一方で、顧客の一人として「私はfotowaを利用するか?」を考えたことがあったのですが、そのときの結論は「頼まない」だったんです。

fotowaで働きながらも、「頼まない」とはなかなかズバっと言いますね(笑)どうしてですか?

正確に言うと「頼みたくても頼みにくい」、「ハードルが高い」かもしれないですね。
世の中のサービスのほとんどが「シスジェンダー」(身体の性別と性自認が一致している人)と「異性愛」だけを対象として作られている中で、それにそぐわない自分は少し居心地が悪くなってしまう。

なるほど。

たとえば、私のパートナーが同性で、一緒に写真を残すのもおもしろいかもね、なんて話になって、誰かに頼むとしますよね。
そうすると、同性カップルであることを説明したり、カメラマンは同性愛嫌悪がないか気にしたり・・・サービスを利用する前の段階で気に病んでしまうことが多くなるんですよね。

たしかに、サービスを利用するまでに越えるハードルは多いですよね。

きっと、似たような思いでいろんなことを諦めている方ってたくさんいるんだろうなって気が付きました。
そんな中、私ができることとして、サービス側からきちんとメッセージを発信していきたいなって思ったんです。
「やりたくない」、「興味ない」っていう人ももちろんいるとは思いますが、その「やりたくない」って思わせてる原因として社会の環境もすごく影響していると思うんです。
いろんな理由で家族写真を諦めていた人たちに使ってもらいたい、さらに、多様な家族のカタチというメッセージをfotowaとで発信していきたいと思っています。

サービス側からメッセージを発信していくことで、世の中の「普通」の空気感を変えていきたいですよね。

そうですね、ぜひこの機会に「こういう写真も悪くないね」って笑いあう体験をしてみてほしいです!
誰と約束を結ばなくても、本人たちが、「家族なんだ」と思って、胸の中で誓い合うのなら、それはもう「家族」だと思っています。
2人写真としてでも、ご家族と一緒にでも、大好きなワンちゃんと一緒になど!きっといい思い出になりますよ!

撮影イベントは10/10 月曜日(祝日)、通常23,800円が無料!

イベント詳細、応募はこちらから

イベント概要

日時
10月10日(月・祝) 10:00〜16:00

[午前の部] 10:00〜13:00 (3~6組 撮影予定)
[午後の部] 14:00〜16:00 (2~4組 撮影予定)
※参加組数に応じて時間が変動する可能性がございます。

場所
代々木公園 中央広場(渋谷区代々木神園町2-1)
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access039.html

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